内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)

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サイバーセキュリティ対策9か条(後編)

公開日:2023/02/14 想定読者層:消費者 テーマ: サイバーセキュリティ月間

サイバーセキュリティ月間のページで対策9か条を公開しています。

https://security-portal.nisc.go.jp/cybersecuritymonth/2023/

ポイント

  • サイバーセキュリティ対策9か条から必要な対策を認識しよう
  • 本コラムで「画面ロック」や「バックアップ」など後半4つを紹介
  • 「サイバーセキュリティは全員参加」で意識を高めて被害を防ごう

◆サイバーセキュリティ月間

2023年2月1日から3月18日までを「2023年サイバーセキュリティ月間」とし、国民の皆様にサイバーセキュリティについての関心を高めて、理解を深めていただくため、NISC主導でサイバーセキュリティに関する様々な取組を集中的に行っています。

「2023年サイバーセキュリティ月間」のウェブページには「サイバーセキュリティ対策9か条」を掲載しています。これはNISCと情報処理推進機構(IPA)が共同で、誰もが最低限実施すべきサイバーセキュリティ対策をまとめたものです。

今回はサイバーセキュリティ対策9か条の後半4つを紹介します。

◆⑥スマホやPCの画面ロックを利用しよう

カフェやレストランなど外出先では誰があなたのスマホやパソコンの中身を狙っているかわかりません。

スマホやパソコンの情報を守るには、まず待ち受け画面をロックすることが第一です。短時間であっても端末を手元から離す際はロックを忘れないようにしましょう。

重要な情報やプライバシーは、画面ロックで守りましょう。他人に悪意をもって操作される可能性もありますので、画面ロックは重要な対策です。

◆⑦大切な情報は失う前にバックアップ(複製)しよう

ある日、スマホやパソコンが突然壊れて、大事なデータが消えてしまうかもしれません。ランサムウェアに暗号化される場合や自然災害により使えなくなる場合もあります。

大切な情報を失っても、バックアップから復元することで被害を軽減することができます。普段からバックアップして攻撃や天災に備えましょう。

バックアップのために、USB機器、ネットワークストレージ機器、クラウドストレージを利用する場合、バックアップ先のセキュリティも忘れずに考えましょう。

◆⑧外出先では紛失・盗難・覗き見に注意しよう

スマホやパソコンは大事な資産です。デバイスにもデータにも価値があり、誰かが狙っているかもしれません。

紛失・盗難の危険があるので、公共の場でスマホやパソコンを放置することは絶対にやめましょう。また、外出先でスマホやパソコンを使う時は、背後からの覗き見に注意しましょう。

スマホやパソコンの中にはあなたのプライバシーが詰まっていますし、仕事の端末には業務上の機密が詰まっています。スマホやパソコンの紛失・盗難は、自分だけでなく家族や職場に迷惑がかかる場合があります。外出先での油断は禁物です。

◆⑨困った時は1人で悩まず、まず相談しよう

攻撃者や詐欺師は日々新しい方法を考えています。今後、知らない攻撃や詐欺の魔の手が伸びてくるかもしれません。

インターネットでの被害に遭遇したら、ひとりで悩まず各種相談窓口に相談しましょう。

各都道府県警察本部や情報処理推進機構(IPA)などが相談を受け付けています。以下のページに相談窓口を掲載していますので、被害に困る前に相談先の存在を認識しておいてください。

NISC「相談窓口を利用する人向けページ」

https://security-portal.nisc.go.jp/curriculum/classified/11amause.html

◆最後に

サイバーセキュリティ対策9か条の内容は、サイバーセキュリティ対策やサイバー防犯の意識が高い人には、すでに理解している知識かもしれませんが、改めて確認し、身近な人と話題にすることで、これまで以上に被害を抑えることができます。

サイバーセキュリティ対策9か条の動画も公開していますので、以下のURLもご確認ください。

NISC「サイバーセキュリティ対策9か条」(動画で見る)

https://security-portal.nisc.go.jp/guidance/cybersecurity9principles.html

3月18日までサイバーセキュリティ月間です。サイバー攻撃は国境を越えて行われており、サイバーセキュリティ対策を進めていくことが世界共通の課題です。そのため、QUAD4か国(日米豪印)では、連携したサイバーセキュリティ対策の重要性を認識しています。その連携の一環として、普及啓発活動においては、すべてのユーザーに対して基本的なサイバーセキュリティに関する情報や訓練の機会を提供する「サイバー・チャレンジ」を実施します。日本では「2023年サイバーセキュリティ月間」も「サイバー・チャレンジ」の一環と位置付けています。QUADサイバー・チャレンジついては、以下のURLからご確認ください。

NISC「QUAD サイバー・チャレンジ」

https://security-portal.nisc.go.jp/cybersecuritymonth/2023/quad/index.html

他にも、サイバーセキュリティ月間ページのコンテンツの活用や月間関連イベントへの参加、月間公式ハッシュタグ「#サイバーセキュリティは全員参加」を活用したSNS投稿などで、みんなでサイバーセキュリティ月間を盛り上げ、サイバーセキュリティ対策に関する正しい知識を身に付け、また周囲にも広めていきましょう!

ご参考:

NISC「2023年サイバーセキュリティ月間」(冒頭のリンクの再掲)

https://security-portal.nisc.go.jp/cybersecuritymonth/2023/

NISC「インターネットの安全・安心ハンドブック」

https://security-portal.nisc.go.jp/handbook/
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