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スマホも狙う古典的詐欺「ワンクリック請求」に注意!

公開日:2022/07/19 想定読者層:消費者 テーマ: ワンクリック詐欺

IPAから「ワンクリック請求」に関する注意喚起が公開されています。

https://www.ipa.go.jp/security/anshin/mgdayori20220706.html

ポイント:
・ワンクリック詐欺の相談が2022年度も引き続きIPAに寄せられている
・スマホも狙われていてクリックではなく画面タップで請求が表示される
・IPA注意喚起に記載の手口と正しい対処方法や画面の閉じ方を知っておく

「ワンクリック請求(別名:ワンクリック詐欺)」は、特定のウェブサイトやスパムメールのリンクなどをクリックした後、画面上に「入会完了」「登録完了」などの表示とともに多額の費用を請求される詐欺です。

この詐欺では、画面上にOSやブラウザなど端末情報が表示されることで自分の個人情報を相手に知られていると思いこませます。また、無料と思っていたのにどうしようという焦りやアダルトサイトや出会い系を表示した後ろめたさなどにつけこんで、判断力を鈍らせることで、請求を受けた側から電話をかけさせます。この「電話をかけさせる」ことがワンクリック詐欺の目的です。詐欺師は、発信者番号通知により電話番号を知り、延滞料金請求や法的措置など言葉巧みに支払いを要求します。こちらから絶対に電話したり要求に応じたりしてはいけません。

「ワンクリック請求」は、10年以上前からある詐欺であり、スマホユーザーには「クリック」という言葉になじみがなく関係ない詐欺と思うかもしれませんが、スマホユーザーも狙われています。IPAへの相談は、2022年度も引き続き寄せられている状況です。

IPAの注意喚起に例示されている通り、請求内容は典型的ですので、まず手口を知っておくことが重要です。その上で、請求が表示されたら慌てず表示を消しましょう。手口と表示の消し方は、IPAの注意喚起の後半に説明されていますのでご確認ください。

整理すると、「ワンクリック請求」は、アクセスしただけで数万や数十万円の請求が不自然であると冷静であれば気が付きますが、後ろめたさや高額請求で判断力を鈍らせて支払わせる詐欺です。「手口や対処方法を知っておく」ことが、詐欺被害防止に大きく役立ちます。

対処方法という点では、困ったときの相談相手を知っておくと安心です。以下の参考情報にIPAや警察の相談窓口を記載しておきますので、ブックマークなどに保存しておくと良いですよ。今後、新手のサイバー詐欺が登場するかもしれません。騙されないためには、心の隙を突く詐欺師が存在することを理解して、困ったら疑い、落ち着いて、冷静に判断・対処できるといいですね。自分だけでなく家族や親しい方が被害に遭わないために、この手の詐欺手口や対処方法を話題にするのもオススメです。

参考:

IPA「情報セキュリティ安心相談窓口」
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/

警察庁「都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口一覧」
https://www.npa.go.jp/cyber/soudan.html

NISC「インターネットの安全・安心ハンドブック」
https://security-portal.nisc.go.jp/handbook/

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