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SNSのニセ・誤情報に騙されないためには?

公開日:2022/07/19 想定読者層:消費者 テーマ: ワンクリック詐欺

総務省のインターネット啓発教育教材に関する記事が公開されています。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2206/20/news095.html

ポイント:
・正しくない情報は3種類ある「ニセ情報」「誤情報」「悪意のある情報」
・このような情報の拡散には人間の心理やSNSのアルゴリズムなどが作用している
・悪影響を受けないために総務省の啓発教育教材を読んでおこう

インターネット上の正しくない情報は、以下の3つに分類されています。

①ニセ情報(ディスインフォメーション)
意図的/意識的に作られたウソ、虚偽の情報
②誤情報(ミスインフォメーション)
勘違い/誤解により拡散した間違い情報
③悪意のある情報(マルインフォメーション)
攻撃や誤解させる狙いのある情報

なぜこのような情報に人が影響されるのかというと、人間は信じたい情報を選ぶという認知バイアスが働くこと、「誰かに教えたい要素」と「感情に訴える要素」を含む情報に影響を受けやすいことが要因とされています。また、SNSなどのサービスのアルゴリズムによって、本人が気づかないうちに表示される情報が偏ることも要因の一つです。具体的には、注目されている情報を表示する機能や嗜好分析によって情報をレコメンド・推薦する機能により、情報に偏りが生じて視野が狭くなってしまうと指摘されています。

ニセ・誤情報などから悪影響を受けないためのチェックポイントとして、①発信内容の情報源は何か、②発信者は誰か、③他でどう言われているか、④(画像は)本物か、を確認すること。また、事実と意見を分けて情報をとらえると良いと書かれています。

実際の事例など含め教材は66ページあり、日々インターネット上の情報を見るSNS利用者側としても、インターネットリテラシーを啓発する側としても、良く整理された内容になっています。

コロナ禍以降、ウイルス関連の情報拡散や、ウクライナ侵攻の情報戦などもあり、SNSで発信される情報の影響力に注目が集まっています。普段気にしていなかった人も、私もそうですが騙されたくないと思って普段から情報に気を付けている人も、ポイントが整理されたこの教材を読むと参考になる内容ばかりです。ぜひ総務省の啓発教育教材を確認してみてください(以下参考情報参照)。

また、総務省は保護者や青少年からシニアに向けに「安心・安全なインターネット利用ガイド」のウェブサイトを公開しています。インターネットトラブル事例集や動画などコンテンツが充実していますので、もっと情報が欲しい人はこちらも参考になりますよ。

参考:

総務省「偽・誤情報に関する啓発教育教材「インターネットとの向き合い方~ニセ・誤情報に騙されないために~」等の公表」
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu02_02000340.html

総務省「インターネットとの向き合い方~ニセ・誤情報に騙されないために~」(教材PPTXファイル)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000820388.pptx

総務省「上手にネットと付き合おう!~安心・安全なインターネット利用ガイド~」
https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/

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