内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)

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コラムアーカイブ

うまい話に乗ったらサイバー犯罪に加担していた話

公開日:2022/06/07 想定読者層:消費者 テーマ: 代理購入詐欺

サイバー犯罪の手口に関する注意喚起コラムが公開されています。

https://www.jc3.or.jp/threats/topics/article-444.html

このコラムで日本サイバー犯罪対策センターJC3が解説したのは、犯罪と知らずに商品の代理購入を引き受けた協力者に他人名義のクレジットカード情報を悪用させる手口です。

手口を整理すると以下になります。

①SNSなどのメッセージを使って「報酬付きの代理購入」の協力者を募集
②協力者に指定のショッピングサイトで指定の商品を指定のクレジットカード情報で購入させる
③協力者に手元に届いた商品を指定の場所に着払いで送付させる
④その後、いくつかのきっかけにより協力者は騙されたと自覚する
・依頼者と連絡が取れなくなり代理購入の報酬がもらえない
・購入に利用したショッピングサイトから連絡がありアカウント停止
・警察の捜査の過程で犯罪への加担を疑われる
(JC3のコラム内に図がありますのでそちらもご参照ください。)

このコラムには書かれていませんが、犯罪者は事前に、クレジットカード情報をどこからか入手し、他人名義のクレジットカードが使えるチェックが甘いショッピングサイトを選んでいたと想像できます。犯罪の肝となる商品購入の作業は、犯罪者自らショッピングサイトで購入するよりも、ショッピングサイトの利用実績がありそうな人間に代理購入させる方が、都合が良いと思いつき、代理購入を持ち掛けたところが、手口としてとても巧妙な点です。

サイバー犯罪に限らず犯罪・詐欺全般に言えることですが、「うまい話を疑う」「知らない相手の話を信じない」ことで犯罪を未然に気づく、これが対策になります。気が付いたときには時すでに遅しにならないよう早く気付くためには、日々このようなサイバー犯罪の手口に興味を持ち、ニュースやインターネットなどから事例を知ることが、重要な防犯対策になります。

もし自分や身内などに提案されたうまい話が怪しいと思ったら、全国の警察本部にはサイバー犯罪の窓口がありますので、相談するのも良いですね。

参考:

都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口一覧
https://www.npa.go.jp/cyber/soudan.html

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