内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)

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ナショナルサート機能の強化について

ナショナルサート機能の強化について

2021(令和3)年9月に閣議決定したサイバーセキュリティ戦略において、情報収集・分析から、調査・評価、注意喚起の実施及び対処と、その後の再発防止等の政策立案・措置に至るまでの一連の取組を一体的に推進するための総合的な調整を担う機能としてのナショナルサート(CSIRT/CERT)の枠組みを強化することとされています。

近年、サイバー空間における脅威の多様化等に伴って、多分野に拡大するインシデントへの対応や、政策対応の連携の必要性が高まっています。

そこで、政府機関や重要インフラを始めとする民間部門の情報システムのサイバーセキュリティを適切に確保するため、脆弱性情報や攻撃の痕跡(IoC)情報等の情報を集し、これらを分析・評価することで得られる情報や知見を活用して、各情報システムの防護のための具体的かつ適時適切な措置を講じられるよう、政府機関や産業界に横断的に注意喚起・働きかけを実施すること、また、再発防止のためのルールづくり等の政策対応を行うことが重要になっています。また、そのためには、関係省庁間の有機的連携による適時適切な対処や官民間の情報共有の強化を図り、産業界への適確で横断的な注意喚起・国際連携の強化など、被害の未然防止のための対応を強化することが必要となっています。

ナショナルサート機能とは、こうした一連の対応を一体的に推進するための枠組みであり、これを強化する観点から、NISCでは、ナショナルサートの総合調整役として、①政策対応、②対処調整、③情報収集・対処、④情報集約・分析の各機能を具備するために、2022(令和4)年6月に体制を見直したところです。

これにより、サイバー空間における我が国の防御力の向上を図るほか、外交・安保当局による抑止対応にも貢献するとともに、防御から状況把握、抑止までのシームレスな対応にも資することを目指してまいります。

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