サイバーセキュリティ月間

2015年3月6日
 

Open The Sesame ~人材育成の次の扉を開こう~

 

学校法人KBC学園 国際電子ビジネス専門学校 教務部・次長/
(ISC)2 認定講師
淵上 真一

 

 情報セキュリティに関わる人材不足について、一般のニュースなどでも取りあげられるようになりました。情報処理推進機構(IPA)の調査によると、情報セキュリティ分野に従事する人は23万人、そのうち14万人に関してはスキル不足であり、加えて不足人材数は約2.2万人とされています。(*1)さらに、これに加えて、若者の理工系離れも進んでいると言われています。
 これに対して、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)においても、政府機関における人材育成・登用の推進をはじめ、実践的な教育プログラム等に対する大学等専門教育課程の充実化や教育だけでは得られない突出した人材の発掘,育成など様々な対策を打ち出し取り組んでいます。(*2)

 そもそも、情報セキュリティ分野で必要とされる人材は大きく3つに分類することが出来ると言えます。一つは、突出した専門的スキルを持った人材。もう一つは中間層とも言うべき多様な人材、すなわち突出した人材に近い役割の人達から、日々の業務の中でそれぞれの組織のセキュリティを管理、確保する人材。最後の一つは新たに創出する人材というよりも、既存の一般ユーザ、オペレータ職の方々にセキュリティに関する意識向上をはかり、基本的なスキルを身につけて貰うというもの。

 先述の取り組みによって、突出した人材の発掘や育成についてはある程度の道筋が出来ているといえるでしょう。次の課題は、いかに中間層の人材を増やして行くかと言う点では無いでしょうか、この点に関しては、情報セキュリティに関する勉強会やセミナーが突破口になるのでは無いかと考えています。いわば業界のパイオニア的な先人達が築いてきた勉強会やセミナーは、今や毎週のように全国各地で開かれています。これらの勉強会が中間層の人材を創出・強化する原動力になり得ると考えて居ます。ただし、そのためには、解決しなければいけない課題もあります。現在開催されている勉強会やセミナーは、内輪色が強いという点です。企画や運営に登場するのが決まったメンバー、場合によってはタイトルからは何のセミナーかわからない様なものも見受けられます。これでは情報セキュリティが一部の専門家、マニアのものになってしまいます。情報セキュリティはICTを活用するための最低限の気配り、多くの中間層にその本質とスキルを身につけて貰うためには勉強会やセミナーが多くの人に開かれた形へ脱皮する必要があるでしょう。勉強会やセミナーを企画・運営する人達はそんな事を意識する必要があるのではないでしょうか。そして、多くのエンジニア、一般の方々も積極的に新しいコミュニティに参加して欲しいと思います。そうすれば、今抱えている人材不足という大きな課題も解決への光明が見えるのではないでしょうか。

*1 情報処理推進機構 (2014年7月30日)「情報セキュリティ人材の育成に関する基礎調査」報告書について 調査結果の概要

*2 内閣官房情報セキュリティセンター(2013年11月6日) 「情報セキュリティ人材育成に係る現状と今後の検討課題について」
 
※記載内容は執筆者の知見を披露されているものであり、著作権は本人に帰属します。
 






 

 

 

 
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