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  サイバーセキュリティ月間

2015年3月2日
 

SNS時代の子どもたちとセキュリティと保護者の関わり方

 

NECソリューションイノベータ株式会社
北陸支社 第一ソリューション事業部
セキュリティインフラソリューショングループ
竹田 加奈子

 

 知人から「インターネットとかSNSとか、私、全然わからなくて。子どもに何も言えなくて困ってるの。」という相談を受けることがあります。

 現在、娘の通う中学校でPTA役員を務めさせていただいています。そのおかげで多くの保護者の方々とお話する機会をいただくのですが、その中でも必ず話題にあがるのが「インターネット、SNSの利用」についてです。そこで、私たちのPTAでもこの問題に取り組み、より多くの方へ情報提供できるようにと、これまでいろいろな講演会を開催してきました。ところが、見込みに反して講演会への参加率がとても低いのです。みなさん、心配だとおっしゃるにも関わらず…。参加されない保護者に聞いてみると、「どうせいつもの話でしょ」と思うので参加する気が起きないとのこと。

 講演会では、ネットトラブル(個人情報公開、ネット/SNS上でのいじめ、ネット依存、ネット犯罪等)について、できるだけ具体的に実例を交えてお話しいただくようにしています。ただ、それに対する対策となると、「フィルタリング設定をしましょう」や「利用環境を整えましょう」などと言った内容に留まり、具体的な方法まではお伝えできていないのが実情です。利用するツールやサービスなどによって、設定できる内容や方法が違うため、具体的にお伝えできないのは仕方のないことなのですが、結局は一番知りたいことが聞けなかったという思いのまま、参加者たちは講演会を後にすることになります。

 では、講演会で話を聞くことに意味はないのでしょうか。
これまで講演会に参加していただいた方のうち、どのくらいの方が子どもたちにその内容を伝え、話し合っているでしょうか。何度も同じような「ネットトラブル」について講演会が開催される理由のひとつに、トラブル件数が減らないことがあげられます。これはツール設定によるセキュリティ対策がなされていないからという理由だけではありません。

 まずは、子どもたちをネットトラブルから守るために、講演会で聞いた内容を親の方から話してみませんか。子どもたちも同じような講演、指導はたくさん受けていますので、子どもからも「こんなこと聞いたよ!」とか、実際に周りで起こっているトラブルも話してくれるかもしれません。そうしたら、その問題について親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。

 子どもたちがネットトラブルに巻き込まれやすい原因のひとつに、子どもたちの感覚として、SNSに現実世界と仮想世界が交錯していることがあるのではないでしょうか。SNSでは言いにくいことも書けてしまいます。内容は受け手によって違う意味にとられ、誤解を招くこともあります。本来、そんなことを言いたかったわけではないのに、相手を傷つけてしまったり、自分自身が傷ついたりします。そして、SNSは仮想世界でのツールであるにも関わらず、現実世界で会話をしているような感覚を持ち、返信がないと「無視された!」と疎外感を抱いてしまうのです。SNSはあくまでもツールであること、文章は誤解を招きやすいこと、また、相手にもそれぞれ事情があることを子どもたちに理解させることが大事なのではないでしょうか。

 私たちの子ども時代にはインターネットもSNSもありませんでした。そのため、私たちも今、初めてネットトラブルというものに向き合っています。「知らないから言えない」ではなく、子どもとの意識の違いを理解して「どうしたらネットトラブルに巻き込まれないか?」を親と子、また親同士で話し合ってみませんか。インターネットやSNSについて正しく理解し利用すること、また、トラブルについて情報を共有することが、これからの子どもたち、保護者に必要なセキュリティ対策なのではないでしょうか。
 
※記載内容は執筆者の知見を披露されているものであり、著作権は本人に帰属します。
 






 

 

 

 
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