サイバーセキュリティ月間

2015年2月4日
 

あなたも参加してみませんか?

 

独立行政法人産業技術総合研究所
セキュアシステム研究部門
テクニカルスタッフ
一瀬 小夜

 

 インターネットに強く惹かれるようになったのは、1998年に大学を休学してアメリカで一人旅をしていた時でした。まだインターネットはそれほど一般化していませんでしたが、メールを送れば一瞬にして日本にいる友人と連絡が取れ、バス会社のサイトで出発地と到着地を入力すれば一瞬にして乗るべきバスの出発時間が分かるというのが当時は衝撃的で、そのすごさを実感しっぱなしでした。そんな経験を通して芽生えた、「インターネットはいつまでも、誰でも自由に安全に使えるものであり続けてほしい」というアツい思いを胸に、2000年からセキュリティ業界で働き始めました。インターネットを守る仕事がしたいと思ったのです。

 2000年といえば「セキュリティの仕事」というもの自体がまだ珍しかった時期です。最初の仕事は、サーバを外部からの攻撃から守るために設定を強固にする「要塞化」でしたが、技術がほとんど確立しておらず誰もが手探り状態でした。そのため要塞化の手順や攻撃手法などについて、技術者同士の情報共有が社内外問わず盛んに行われていました。深刻な脆弱性やマルウェアが発見された時には、立場や組織の垣根を超えて、一致団結して解決にあたりました。

 この技術者同士の交流の活発さというのは、15年経って、セキュリティに携わる人が増えた今でも変わっておらず、セキュリティ業界の大きな特徴かつ魅力といえるでしょう。むしろ、交流の場としてのイベントや勉強会は、昔よりも増えているように思います。

 最近のイベントの中で、個人的に最も印象が深かったのは、「CTF for GIRLS」というものです。CTF(Capture The Flag)というのは世界各地で行われているセキュリティの競技会のことで、CTF for GIRLSはその名の通り運営も参加者も女性限定のCTFです。2000年代初頭には、私のようにセキュリティ技術者を志す女性はほとんどいませんでしたが、昨年6月に開催された第一回CTF for GIRLSでは、総勢70名もの女性が集まりました。セキュリティ技術に関する講義の後、練習問題が出され、大勢の女性が一心不乱にセキュリティの問題を解いている様は、私にとっては感動的ですらありました。

 セキュリティというと、難しくて取っ付きにくいというイメージがあるかもしれませんが、CTF for GIRLSのように初心者でも参加しやすいイベントや勉強会が各地で行われています。もちろん学生でも参加可能なものばかりです。興味が湧いたらぜひ足を運んでみてください。

CTF for GIRLS Webサイト
 
※記載内容は執筆者の知見を披露されているものであり、著作権は本人に帰属します。
 






 

 

  

 
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