サイバーセキュリティ月間

2017年2月24日(金)

情報セキュリティは難しい?!

 長崎県立大学
 情報システム学部情報セキュリティ学科 教授 加藤 雅彦

    

 私の家がある山間部の田舎では、季節に合わせて様々な生き物が現れます。先週静かだった田んぼが今週はカエルの合唱会場になったり、夕暮れ時のほんの数分だけ、畑をカナブンが飛び回ったりします。そんな光景を見ながら、あぁ、春が来たなぁ、とか、日が暮れるなぁなどと思いにふけるのはなかなかいいものです。
 
 昨年の春、家の軒先にツバメが巣を作り、子育てをしていました。これは縁起がいいものだと喜んで眺めていたのですが、子が飛び立つ練習中に強風が吹き、巣が飛ばされてしまいました。あの子たちは無事に飛び立つことができたのでしょうか。
 
 6月は本当にいい季節です。近所の小川にホタルが飛びまわり、儚げな明かりを灯してくれます。満天の星空の下で缶ビールをチビチビとすすりながら見入っていると、時間が経つのをすっかり忘れてしまいます。秋から冬に向かっては紅葉が美しく、普段人が居ない集落に観光客があふれ、いつもとは違った雰囲気になりますが、紅葉が終わればまた普段通りの静けさが戻ってきます。
 
 こうして自然とともに、自然のリズムに合わせて、日々を送るのはとても楽しいのですが、一方、困ったこともあります。知らぬ間に足に張り付いたヤマビルに血を吸われていた、なんて小さなことならまだいいのですが、鹿や猪、猿などによる畑の被害などは深刻です。せっかく育てた作物が食べられてしまったり、畑が荒らされたりするのを見ると本当にがっかりします。対策として、電気柵などの設置も考えられますが、それはそれでコストがかかりますし、間違って人が触ってしまって事故が起きる危険性なども考慮しなければなりません。そもそも、虫や動物はなんとかできたとしても、台風などの自然災害は防ぎようがありません。
 
 まあでも、それが自然というものですね。自分や家族、家や田畑などをどうやって守っていくか、知恵を絞ることが必要です。
 
 ・・・ということで、ここまで駄文をダラダラと書き連ねるばかりで、1文字も情報セキュリティの話はしていません(スミマセン)。しかし、例えば自然はインターネット、ホタルやツバメはアプリケーション、猿や猪は脅威、家や田畑は保護すべき情報資産、だと思えば、なんとなく情報セキュリティの話に見えませんか? 
 
 情報セキュリティは目に見えるものではないため、なかなか理解しづらいものです。しかし、根本的なところは普段我々が考え、やっていることと大きな差はありません。別に特別なことをやっているわけではないのです。
 
 今後IoTやAIの普及により、情報の世界と日常生活は直結していきます。そうなれば今よりも多くの人が、程度の差こそあれ、情報セキュリティを意識せざるを得ない時代が来ます。情報セキュリティはよくわからないと思う皆さんも、まずは難しく考えすぎず、普段の生活の中に情報セキュリティを感じてみてはいかがでしょう。きっと、情報セキュリティが身近になるのではないでしょうか。
 

※記載内容は執筆者の知見を披露されているものであり、著作権は本人に帰属します。






 

 

 

 
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