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安心・安全なインターネットの利用
VNCERT, under Ministry of Information and Communications, Vietnam.
Deputy Head of Consulting and Training Division
Ms. Bui Thanh Ha
 
ベトナム情報通信省からの最新の発表によると、ベトナムでは人口の52%がインターネットを利用しており、世界でインターネット利用率の高い国の上位20番以内に入りました。都市部に住む市民は、ニュースを読んだり、チャットしたり、メールを確認したり、様々なオンライン情報を探求したりするために毎日インターネットを利用しています。
 
しかし、全員がサイバーセキュリティ脅威を認識しているわけではありません。Vietnam Information Security Associationが行ったアンケート調査によると、回答者の約40%のみが、インターネット上のプライバシー侵害や銀行窃盗、サイバー攻撃のリスクに懸念を抱いています。
 
インターネットの安全な利用の90%は、意識が問題であると強調する意見もあります。これは現在のベトナムにも当てはまります。
 
SymantecやKaspersky等の大手企業による様々な報告によると、ベトナムにおけるインターネット利用者のコンピュータの約50%はマルウェア感染の高いリスクに晒されています。
 
この状況を解決するために、ベトナム政府は2015年に国全体でサイバーセキュリティ意識を向上させるプロジェクトを展開しました。このプロジェクトの目的には、意識が低いために発生するサイバーインシデントの発生率を50%未満に抑えること、情報セキュリティのプロパガンダを政府職員の80%に浸透させること、サイバーセキュリティの脅威、サイバー攻撃のトレンド、ネットワークを保護する責任等に関する知識をジャーナリストや記者の90%に教育することなどが含まれます。
 
政府は何年も前から、ITトレーニングのプロジェクトを展開するプログラムを行ったり、情報セキュリティ機関を設立したり、情報セキュリティの投資を呼び掛けたり、民間企業にサイバーセキュリティ分野のビジネスを奨励したりしてきました。これらは、ベトナムにおけるインターネットの安心・安全に関する基本的な知識及び意識を変化させるのに役立ちました。
 
政府機関とともに、大都市でサイバーセキュリティのプロパガンダキャンペーンを実施してくれる企業や団体がたくさん存在します。彼らは、様々な聴衆向けのイベントを企画してくれました。
 
MicrosoftやGoogleはトレーニングコース、専門家・技術者向けワークショップ等を積極的に提供してくれます。また、彼ら及びSymantec、Kaspersky、IBMIII等の世界的企業は、サイバーセキュリティの会議でゴールドスポンサーになってくれました
 
International Data Group(IDG)は毎年、Security Worldカンファレンス、CSO賞授与、eバンキングイベント等を主催しています。多くのベトナム人専門家や他のASEAN諸国のスペシャリストが、IDGからベストCSOの称号を授与されました。
 
毎年11月には、Vietnam Information Security Association(VNISA)がInformation Security Dayイベントを開催します。このイベントでは、学生向けのコンテストやベトナム製のベストセキュリティ製品賞の授与、トレーニング、会議等が開催されます。これはベトナムの発展に大きく寄与しています。
 
国際協力に関しては、ベトナムはサイバーセキュリティと関係した様々な組織やフォーラムに参加しています。ベトナムは、APCERT、ANSAC、CAMP等に加盟しています。また、ITU、ASEAN、APECTEL、APT、ARF等のサイバーセキュリティワーキンググループにも参加しています。
 

 
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